2008年09月25日

Re: 利己的な遺伝子 進化的に安定な戦略(ESS)はあらかじめプログラムされている(2)

[9月23日]続き

プログラムが完成するまでの過程がESSの前に出てきます。

「遺伝子もまた、直接自らの指であやつり人形の糸を操るのではなく、コンピュータのプログラム作成者のように間接的に自らの生存機械の行動を制御している。
彼らにできることは、あらかじめ生存機械の体勢を組み立てることである。
その後は、生存機械が独立して歩きはじめ、遺伝子はその中でただおとなしくしていることができる。」 
利己的な遺伝子 p.75-p.76)

これによりますと、
「生存機械が歩き始める前に遺伝子はあらかじめ生存機械の体勢を組み立てなければならない」
ということです。

しかし、自然淘汰説に基づいて考えた場合、こういうことは可能でしょうか?

遺伝子の進化は突然変異と自然淘汰によって可能なのでした。
自然淘汰が起こるには、よりうまく「動かなければ」なりません。
それは、プログラムが動作した後に初めて出来る話です。

プログラムが動作するまでは、プログラマーが苦心してプログラムを完成させなければならないのは当然のことです。
この間、プログラムは動作しません。
ひたすらプログラマーが苦労するだけの期間があります。

これを考えますと、生存機械が動くように遺伝子配列が整えられるのは、自然淘汰が始まる前ということになります。

すなわち、自然淘汰説では、ドーキンス博士がおっしゃっているようなことは不可能です。

そして、プログラムがあらかじめ動作できるようになっているのは、相対的授受相関対応関係が先にあるからだと言うことができます。



posted by pocs at 06:23| Comment(0) | 進化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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