2008年09月23日

Re: 利己的な遺伝子 進化的に安定な戦略(ESS)はあらかじめプログラムされている

> 昔の配列や突然変異してきた道筋はわからず、

この道筋について、

「利己的な遺伝子」
http://www.amazon.co.jp/dp/4314010037/

の、p.101には、進化的に安定な戦略(ESS)について述べられており、これが進化の道筋になったと言っています。

例えば、つねに激しく戦う個体群(タカ派の個体)と、
つねに逃げる個体群(ハト派の個体)
があったときに、
両者がどのくらいの割合を占めたときに数値的にもっとも安定するか、
を考えるというものです。

これは、個体どうしの戦略だけでなく、
外の環境の変化との関わりにおける戦略も考えられるでしょう。

フィンチのくちばしが旱魃の年と豊作の年とで変化するのも、これに類することだと言えるかもしれません。

さて、ここで考えなければならないことは、
「戦略というのは、あらかじめプログラムされている行動方針である」
(p.101)ということです。

この本では数多くの戦略例が書かれていますが、
常に、プログラムは「あらかじめプログラムされて」います。

p.139 「動物は複雑な計算をしているかのごとくふるまうように、あらかじめプログラムされているのであろう」

p.182 「そしてこの機械は、その遺伝子のコピーを増殖させるべく、能力の限りあらゆる努力を払うようにプログラムされている」

p.273 「奴隷の身の上とは気づかぬアリたちは彼女らの神経系に組み込まれたプログラムにしたがって仕事を始める。」

少なくとも、私たちが目にし、進化論の研究の題材にしているものはみなすべて、すでにプログラムが出来上がっているものなのです。



posted by pocs at 07:03| Comment(0) | 進化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。