2008年09月18日

Re: 利己的な遺伝子 進化論の間違った説明

> 利己的な遺伝子説は、遺伝子が自分が残ることに有利に働けば残る、という説です。
>
> 〜〜の遺伝子は〜〜をするわけだが、
> これがその〜〜の遺伝子が残ることに有利に働くならば、
> 〜〜の遺伝子は遺伝子プール内に広がっていくだろう、
> という、ごく当たり前のことを述べているに過ぎないのです。


「利己的な遺伝子」
http://www.amazon.co.jp/dp/4314010037/

の、p.71には、

「このため自然淘汰は、感覚器、つまり外界の物理的事象のパターンをニューロンのパルス信号に変える装置をそなえるようになった動物に有利にはたらいた。」

とあり、これを感覚器が出現した理由としています。

しかし、よく考えてみると、この文章は、
なぜ感覚器が出現したのかについて何も物語っていないことに気がつきます。

もう既にある感覚器に対して、あるほうが有利だった、と言っても、
それは、感覚器のない動物がいてもいなくても関係なく有利だったということができます。

確かに、感覚器がない動物と感覚器がある動物を比較すれば感覚器のある動物が有利かもしれません。

しかし、感覚器がある動物を見ながらそう言ってみても感覚器が出現したことに対しては何の説明にもなっていないでしょう。

逆に、感覚器がない動物ばかりならば、感覚器についての比較は出来ません。

したがって、感覚器がない動物の中に感覚器がある動物が出現した理由は別のところにあります。

感覚器だけではありません。

心臓があったほうが有利だった。
翼があったほうが有利だった。
筋肉があったほうが有利だった。

ただ、有利だった、と言っているだけです。

ですから、この表現は進化の説明としては根本的に間違っています。

「利己的な遺伝子」にはこの表現が非常に多く、ほとんどそうですが、
ドーキンス博士はもちろんこのことには気づいていらっしゃって、
比喩表現として使っていらっしゃるのだと思いますが、
いかがでしょうか?

もし自然淘汰説がこういうものだとすれば自然淘汰説は進化の説明としては根本的に間違っていることになります。

ですから、この表現は使わないほうがいいと思います。



posted by pocs at 06:53| Comment(0) | 進化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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