2008年09月11日

Re: 利己的な遺伝子 ボートレースの例は適切か

> しかし、ここで考えてみなければならないのは、
> 有性生殖の場合、遺伝子の異なる組み合わせが無限に出てきますので、
> 他の条件を同じにすることは出来ません。
>
> また、p.34にありますように、遺伝子は他の遺伝子との相互作用があり、
> 無数の遺伝子と前後参照してはじめて意味をなすものですから、
> 遺伝子の組み合わせが変われば、当該遺伝子の働き方も変わってしまい、
> 同じ方向に働くとは限りません。
>
> したがって、当該遺伝子を決定することは出来ないということになってしまうはずです。


ドーキンス博士は、果たしてこのような状況のなかで、遺伝子の進化を論ずることが可能なのだろうか?と自問しつつ、
p.54において、それは可能だとし、
その根拠として、ボートレースの例を挙げ、
次に、草食獣の歯について検討し、続けてゲーム理論を挙げています。

ボートレースの例では、
「勝ったボートにしばしば乗っている傾向のある人物」に注目します。
ボートが勝つかどうかは相互作用によるものですから、一人の力よりも他のクルーとの協調性が問われます。

この例には、「レースに勝つ」という目標がありますが、この目標は遺伝子においては「生存に有利か」ということであり、草食獣の遺伝子プールの中では、草食性に向いた、草をすりつぶすための平たい歯を授ける遺伝子が成功するだろうと予測します。

しかし、遺伝子は、他の遺伝子との相互作用によって働き方が違いますので、
「平たい歯を授ける」遺伝子などというものが存在するかといえば、存在しないはずです。

この部分をドーキンス博士は少々誤魔化しているかもしれません。

それとも、平たい歯を授ける遺伝子の集合体を考えているのでしょうか?
しかし、集合体が有性生殖において意味をなさないことは確認したはずです。

ここのところは、ご本人に確認したいところです。



posted by pocs at 06:05| Comment(0) | 進化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。