2008年07月30日

言語の起源と人間性の起源

シリーズ進化学5「ヒトの進化」の
http://www.amazon.co.jp/dp/400006925X

5 言語の起源と進化 には、

「言語という形質をもつ生物はヒトのみである。
それゆえ言語の起源を知ることは人間性の起源を知ることにつながる。」

として、言語の研究の動向が書かれています。

とても興味深いのは、この中で、

「言語を可能にする認知機能には、
動物とヒトとが共有しているものと、ヒトにしかないものとがあり、
前者は、短期記憶、感覚運動饗応、発声機構などで、
後者は、再帰的な認知操作(A=A+Bのような自己埋め込み操作)である。」
とあり、
「この再帰性の由来をどこに置くかで、言語の起源への立場が違ってくる。」
と書かれているところです。

進化学的な研究で残念なのは、
進化学では「構成的アプローチ」をとるそうで、
「このアプローチでは、対象の本質を取り出した初期状態のモデルをコンピュータプログラムやロボットにより構築し、
これに進化や学習など変化のためのルールを定式化して適用し、
世代を重ねることでどのような特性が現れてくるかを観察する。」
とのことで、
これでは、最初から、人間を動物の延長上でしか研究しないことを決め込んでしまっているので、
いつまで研究しても、人間性の起源を知ることは出来そうにないからです。



posted by pocs at 06:51| Comment(0) | 進化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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