2008年02月13日

Re:Re:金剛界マンダラ、上転門と下転門、空海と両部不二

> 金剛界だけを強調するということは、人間の実力を発揮することに重点がおかれるということになりますよね。
>
> 神様の心情(阿字)を説いた胎臓マンダラの重要性が
> わからなくなってしまうとそうなりますし、
> また益々神様の心情がわからなくなってしまうことになります。
>
> 神様の心情がわからないままの求道の道は、いつか道を誤り、オウム真理教のような悲劇を生むことになりますね。


後期密教においては性の問題などがあげられています。

日本では立川流が問題になったようです。ただ、松長氏などが翻訳した「秘密集会タントラ」や後期密教の解説本などは読んでいないので正確な情報がないので断定できません。

空海の真言密教で経典としている金剛頂経は不空(七〇五〜七七四)訳のもので『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経』三巻は未完成な金剛頂経の訳であり、

施護(一〇〇〇頃)訳の『一切如来真実摂大乗現証三昧大教王経』三十巻が、完成した状態の『初会金剛頂経』をすべて翻訳したものということです。

不空訳の金剛頂経三巻には、「金剛界大曼荼羅広大儀軌品」とよばれる一つの章しかなく、
完成した状態の『初会金剛頂経』(『真実摂経』)は、「金剛界品」「降三世品」「へん(遍)調伏品」「一切義成就品」の四章から構成されているので、

不空訳の金剛頂経三巻は、冒頭の「金剛界品」の、さらにその一部にあたりますが、逆に一番本質的な内容が書かれた部分であると思います。

たとえば、まだ、説明をまとめていなかった降三世三昧耶会では、
「明王」の「智恵を求めるエネルギー」がさまざまな仏具の形で示されることを教え、ご利益信仰的なものも1つの仏につながる知恵として与えられていることを示している。
「偶像」や世俗的欲望を肯定する方向性にあります。

ある意味、柔軟性のある内容ですが、金剛頂経系の発展した経典では極端なまでに世俗的欲望を肯定してしまう内容も見受けられるようで、

堕落したというのは誤解だとも言われますが、金剛頂経に偏りすぎた結果ある程度の問題は含んでいるとは思われます。



posted by pocs at 10:59| Comment(0) | 時空を超越した世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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