2008年02月07日

金剛界マンダラ、上転門と下転門、空海と両部不二(4)

●両部不二
真言密教では胎臓マンダラと金剛界マンダラをセットで考えています。

しかし、胎臓マンダラは、子宮がやがて生まれ出でて人となる胎児を宿し成長させるように、大日如来によってありとあらゆる事物が含蔵され育成されることに観点があり、人の悟りを時間的経過を伴い成長させるという意味合いを含んでいます。

これに対して、金剛界マンダラは、即身成仏をシステマティックに説いています。

この二つは一見矛盾しています。

しかし、原理的に見るならば、人間には創造本性があり、子女、兄妹、夫婦、父母というふうに成長段階によって悟る内容が違います。

また、もともと神の子であるという点で、人間は神の愛をはじめからその段階段階で感じながら成長して生きるので、
この二つを組み合わせることは原理的には評価されるべき内容があります。

ですが、インド後期密教では、大日経の説く胎臓マンダラはあまり評価されず、金剛頂経が重んじられました。
金剛界系のマンダラが多く作られて、胎臓マンダラと金剛界マンダラをペアと考えることはなかったようです。



posted by pocs at 06:57| Comment(0) | 時空を超越した世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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